apiaで22回の演奏。
作った曲37曲。
ライブで演奏した曲108曲(延べ)。
アルバム2枚。
tシャツ3種類。
タオル120本。
対戦した共演者61組。
(2003年3月31日現在;でたん河野調べ)
でたんはここまで適当に歩いたり、走ったり、サボったり、休んだりしながら活動を続けてきた。
しかしライブ活動4年目に突入した今年、でたんはある野望を実行に移すことにした。
それは、「外でやりたい」というごくごくシンプルなものであった。
別にapiaの雰囲気が嫌、てなわけではないのだが、
たまには明るい空の下で演奏してみたい、更に言えば、外でやったらどんな感じなのか、ちょっと試してみたい、というかる〜いノリである。
以前、でたん二人が在籍していたバンドで、何度か屋外でのライブをやったことがあり、その開放感を二人とも覚えている、というのも多少は影響しているだろう。
兎にも角にも、でたんは今回「外で演奏する」ことにした。
以前ブッキングした事のある企画会社が継続して野外ライブを実施していたので、そこに申し込めば話は早い。
候補として上野の不忍池に隣接する野外音楽堂(キャパ1000人!)が、日程は祝日である4/29の昼が選ばれた。
しかし、でたんの野望はそれだけではなかったんである。
でたんには、「忘れもの」があった。
かつて一度だけ対戦し、勝敗を決することなく互いに活動の場を変え、気にはなっているが再戦には至らない、そんな「忘れもの」が。
その「忘れもの」は、「いつかは越えねばならない壁」でもある。
そして相手は今まさに新たなステップにさしかかり、大きく一歩を踏み出そうとしている。
これ以上差を広げられるのはいかんのではないか。
ここで真剣勝負しないでいつやるのか。
いや、でたん、お前らやれんのか。
やれんのか。
やれんのか。
やれんのかーーっ。
それはわからん。
しかし、でたんは真剣勝負の場を確保した上で、忘れものをとりにいくことにしたのだ。
「この野外ライブで、あの男と真剣勝負する」
これも一つの野望なんである。
幸いにもその男は快くこの場に上がってくれることになった。
その男の名は、
「ミスター・カウント2.5」こと、
「石川永世」である。
この闘いは20世紀に実現しなかった最後のカードである。
少なくともでたんにとっては。
でたんになってから初めての野外でこんなにも強大な相手を指名するのは無謀だという声もあるだろう。
わしもそう思う。
単に一緒に出る人がいればよかったんちゃうの、というツッコミもあるだろう。
だったら石川永世には声をかけない。
みどりの日の真剣勝負。
上野水上音楽堂。
2003.4.29 正午開演。
この闘いを観たら、21世紀も終わっていい。
(2003.3.25でたん河野記す)