緊急情報その2

対戦決定会見
亀有「気になる木」19:30〜

会見に臨む両者(左から石川永世・でたん河野・でたん金澤)

3/23(日)東京都葛飾区亀有にて、2003.4.29に開催される「みどりの日の真剣勝負」出場者決定会見が行われた。

 でたん二人の対戦要求に石川永世が応じる形で実現したこの世紀の一戦に向け、両者がそれぞれ抱負を語るも、ルール面等、互いに譲らない場面もあり、クリアすべき課題の多さを感じさせる結果となった。
  
 夜7時30分という遅めのスタートとなった会見では、まずでたん河野より、正式な大会名および開催日時、対戦決定に至る経緯について説明があった。


■でたん河野による説明

「えー皆さん本日はお忙しいところ、ご参集いただきありがとうございます。

 かねてより噂のありました、でたんの丸秘企画ですが、ようやく詳細なカード、大会名等が決定しましたので、ここにお知らせします。

 今年の丸秘企画として、でたんは、外でやります。場所は上野。上野の水上音楽堂、というところが不忍池のほとりにありまして、そこでやります。

 ステージも、客席も、すごく広いです。そこでやります。日付は4月29日、連休です。正午開演になっています。

 対戦相手は、今日隣に来てもらってますが、石川永世。

 あの石川永世を引っ張り出すことに成功しました。

 我々にはかなり高いハードルだと思いますが、やる以上は勝負に出ます。

 大会名は、「みどりの日の真剣勝負」。入場無料でやらせていただきます。

 是非とも、沢山の方に、この勝負を見て欲しい、と思っております。」

引き続き記者団の質問に各自答える形で会見が続いた。

石川氏■石川永世

「でたんのことは意識していない。不特定多数の観客の前で演れることが単純に楽しみ」

>対戦を受けるに至った理由は?
   
今回二人(でたん)から声をかけてもらって、まあ僕も(ひとりで演奏するようになってから)外でやったことはなかったので、単純に楽しそうだなあと。

 あと入場無料、フリーコンサート、ということで、上野の公園に遊びに来るいろんな人に対して自分のうたをお聞かせすることができるというのが、なんともいいなあ、というのはすごくありますね。

 あまりこう、勝負とか、そういう意識はしてないです。あくまで観客がいて、成立するもんだと思ってます。

 まあただ、負ける要素はないですけどね(笑)。
   
>でたん二人はかなり意識しているようだが。
   
 うーん、それはそれで、二人なりにやってもらうしかないですね。

とにかく今は、当日どんな曲をやろうか、どんな構成にしようか、という事で頭がいっぱいです。
  
>でも負ける気はしないと?
   
 それはそうですね。でも勝負だけ観たいわけじゃないと思うんですよね。勝負を超えたところで、観せていきたいんですよ。
   

■でたん金澤

「とりあえずしゃべらせないような演奏にしたい」

 
>なぜ今石川永世なのか
   
ありゃあちょっと饒舌なんよね、mcが(笑)。
ちゅうか、もっと言うたらしゃべりすぎなんじゃないんかと(笑)。

石川さんのうたは好きなんじゃけど、あがいにしゃべられたら、曲聴きに来たんかトークショー観に来たんか、何や訳わからんわ(苦笑)。

そう言うんが少し気になっとって、こりゃちょっと永世さんがしゃべれんような展開で演っちゃらんにゃあいけんかのおと。

まあわしらがぶち凄い演奏して、あ、こりゃいけん、しゃべらんで演奏せんにゃおおごとになるわ、ちゅうような(笑)、ちょっと石川永世を焦らしちゃりたい、ちゅうとこかいねぇ。
   
>mcが多いのを何とかして欲しいから対戦する、ということ?
   
どうとって貰うてもええです。もしかしたら、むしろわしらの方がもの凄いしゃべったりとか、医者と患者のコントやったりするかもしれんですから。

>どちらが医者役なんでしょう?

おい兄ちゃん、あんまし下らん質問ばっかしすんなや?
まあ、後は相方にでも訊いて下さいや。要するによ、わしが今日ここではっきり言うときたいんは、牛のクソにも段々があるんで、言うことよのう。
永世さんは何か文句あるんじゃったら5日に渋谷来いや、ちゅうことですわ。もし来るんが恐いんじゃったら、プロレススナックでも買うて帰って、お家で布団かぶって震えとりゃあええですよ(笑)。

■でたん河野

「今やらないともう届かないような気がして」


>ちょっと無謀なカードとは思わなかったか。
   
でもこれ以上先にすると、もっと無謀なカードになりますよ、間違いなく。だから今やるんです。今やらないともう届かないような気がするんですよ。

石川さんも快く受けてくれたし、それだけで対戦する資格はあると思ってます。
   
>石川氏はあまり意識していないようだが。
   
そりゃそうでしょうね。でも、きっと密かに燃えてると思いますよ、闘魂が(笑)。
   
>相方は、「しゃべらせない」と言っているが。
   
ルールで禁止にしたいくらいですけど(笑)、まあそれも含めて石川永世なんだし、うちらの演奏で(しゃべらせないように)止めるしかないですよね。


ルール問題で大モメ

出演者プロフィールを眺めていた石川が口火を切る形で始まった、今回の対戦ルールに関するやり取りは、大モメにモメた。
   

「まずは、20kg以上ある体重差を何とかして欲しい。当日までに20kg落としてこい!

 確かにでたん金澤74kgに対し石川永世54kgであるからその差は20kg以上、不利といえば不利である。
   
「prideだって15kg以上体重差あると4点ポイントでの打撃の有無を選べるんだから、こっちもベースの弦の数とか選びたいなあ」
   
 まあそれはそうだが少し理不尽な要求である。会見でのコメントとは裏腹に、かなりの戦闘モードに突入している模様で、その後もシュートな発言が続く。
   
「まあそのブヨブヨの腹を何とかしてからだね、勝負になるのは」
   

これにキレたのがでたん二人。

「だったら、mcは3分までだ!」

 会見で金澤が言っていた通り、石川永世のmcは長い。持ち時間40分のライブで5曲しかやらないこともあるのだ。別に1曲8分もある訳ではないのにだ。

 減量が出来ないと踏んだでたんの半ばヤケクソな要求に今度は石川がキレる。

「そんなのできるか!」

「なんでだよ!」


無意味にエキサイトしながら、会見は終了。

否が応にも、直接対決へ向け、盛り上がっていく両者だった。

なお、会見終了後、両者の公開スパーリング実施が発表された。本番は無料なのになぜか公開スパーリングは有料らしい。

その後は互いに黙々と、会場となった韓国居酒屋「気になる木」の料理を楽しんだ模様。

と思いきや、なにやら酒を酌み交わし、しまいには金銭の授受まで!

えーっ結局仲良しかよ、と思ったら...。


路上で襲撃!

会見会場となった居酒屋を出た石川永世を、でたん二人が襲撃!

居酒屋の前の駐車場から亀有駅前公衆電話、そして亀有駅前の公園にまで...。

さっきまで仲良く酒を呑んでいたというのにこの悪行三昧。

どうやらでたんは本気で石川永世に挑むつもりらしい。

公開スパーリング、そして本番へと、両者の動きから目が離せない。

<緊急情報その2「対戦決定会見」完>

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